タカナリ

映画ドラえもん のび太の月面探査記のタカナリのレビュー・感想・評価

3.8
“月にはうさぎがいる”と信じているのび太だったが、クラスのみんなは誰一人賛同はしてくれなかった。そこでのび太は、ドラえもんと共にこの説が正しいかを月に確認しに向かった。

「映画 ドラえもん」シリーズ第39弾。
漫画「ドラえもん」の「異説クラブメンバーズバッジ」を原作とした作品。
ゲスト声優は吉田鋼太郎、柳楽優弥、広瀬アリス。
吉田鋼太郎と広瀬アリスは感情の乗せ方なんかが普通に上手かったです。柳楽優弥は正直イマイチ。

“異説クラブメンバーズバッジ”は、非常に重要な秘密道具として劇中に登場します。
世界の異説を現実にするとかめちゃくちゃ面白い。これを応用した道具も良かったです。のび太と違ってあいつは天才か。
それによって作られた“ウサギ王国”もまた面白い。
子供の夢を絵に描いたような、非常に子供心をくすぐるようなキラキラした王国でした。
もち料理のバリエーションすごい。

今回ドラえもん達と友好関係を築く“エスパル”ですが、結構辛い存在でしたね。
勝手に生み出され、普通に生きたいだけなのに争いの元となり、強制的に星から脱出。
それで千年もの間生きてきたと考えると、かなり胸が締め付けられます。
だからこそ、ドラえもん達と出会い、その辛さから開放された時は、心の底から安心出来ました。

最後の別れは辛かったですが、絆は感じられました。
次に会えるのは、いつ、誰になるのだろうか。