改名した三島こねこ

インデペンデンス・デイの改名した三島こねこのレビュー・感想・評価

インデペンデンス・デイ(1996年製作の映画)
3.7
<概説>

アメリカの独立記念日直前の7/2、世界各国の主要都市に巨大な宇宙船が来訪した。地球外生命体の出現に浮き足立つ世間の裏側で、技術者デイヴィッドは宇宙船からの総攻撃を予見する信号を傍受した。
宇宙人の圧倒的な火力でもって人類は瞬く間に窮地に立たされる。絶望的なまでの宇宙人達との戦闘の中で、人類は真の独立記念日(Independence Day)を迎えることとなるのだ。

<感想>

『アルマゲドン』シリーズなどと一緒に「また今年も世界滅んでるよ」なんて声もちらほら聞こえる『インデペンデンス・デイ』シリーズ。内容もB級映画の代名詞みたいにシリーズ単位で笑われていますが、初代である本作は流石の出来でした。

たしかに冷静に考えるとツッコミどころ満載なのですが、本作は一番大切なのはそこではないのです。人類滅亡が現実的な中でどんな人間模様が描かれるか。物語としてはありふれた展開ではあるのですが、なぜかそれを無二のおもしろさにする熱さがあります。『グレンラガン』とか『戦姫絶唱シンフォギア』のようないい意味での力押し。

特に最初のポンコツ電波親父だったのが最後の最後で全部持っていったのは、少年漫画的で皆大好きな展開ですよね。悲劇にも取れないことはないのですが、周囲がそれを悲観しないからこそ「カッコいいパパだ!」と肯定できます。

ただアメリカ映画なので仕方ないですが、人類滅亡というスケールなのにほぼほぼアメリカ人しか出ないのは残念でしたね。せっかくだから米露共同戦線だとか、生き残っていたナチ残党が「義によって助太刀致す!」みたいな全員集合もやってほしかったです。そのあたりは正式な続編らしい『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』に期待です。