サラリーマン岡崎

パラダイス・ナウのサラリーマン岡崎のレビュー・感想・評価

パラダイス・ナウ(2005年製作の映画)
4.5
なんて事ない平凡な青年がある日テロリストになる話。
最初は宗教やコミュニティの風習に縛られている様に見えた彼らだったが、
彼らにも信念がちゃんとあることが分かる。
コミュニティのためではなく、彼ら自身のために、テロを起こす。
どこの国だって、どの宗教の人だって、大切なのはやっぱり家族だ。
声明映像を撮影しているときだって、家族への言葉は台本外のことを話してしまう。

特にアクションがあるわけではなく、
淡々と描かれるところが逆にコントラストになり、
最後に主人公が語る信念の重さを際立たせている。
テロはもちろんいけないことだけど、
テロリストの痛みも分かり合う必要がある。
だから、映画がある。

途中で、フィルム上映だった時の、フィルム切り替え合図のパンチが何度かあって、デジタル上映になった今、パンチが出ないので、すげぇエモく感じた。