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スターシップ・トゥルーパーズのHIROのレビュー・感想・評価

4.3
人類と巨大昆虫型エイリアンの惑星間戦争を描いた未来のお話。

傑作でしたな♪( ´▽`)

主人公のジョニー・リコは高校卒業後地球連邦軍に入隊。
でもそれは愛国心というよりも、好きな女の子に気に入られたいという下心。
この時点でなかなかのダメ人間なんですけど、仲間の死や昆虫型エイリアンとの戦いを経て隊長にまで上り詰めて行くところはなかなか良かったですね♪
SF映画である前に青年の成長を描いた青春映画でもあるんですよね。
かなり安っぽい作りになっていることは否めませんが、なんと言うかこれもギャグなんですよね。

この映画は結構コメディっぽいんですが、実はプロパガンダ映画のパロディー。
善悪の姿に対する痛烈な皮肉が込められていると思います。

数々の地球連邦軍のPR映像はまるでどこかのカルト教団。人々が洗脳されて行く様がはっきり描かれているんですよね。
どう見ても戦争万歳みたいなノリなんですが、それこそまさに反戦のメッセージ。
正義を掲げて昆虫達を攻撃して行くけど、よく考えたら昆虫達は何も悪いことしてないんですよね!
襲われたから人間達を惨殺しているだけ。
思い上がった正義はいつしか破壊と殺戮を生み、いとも簡単に戦争が勃発してしまうということが言いたいんじゃないですかね(~_~;)

子供達が虫を踏み潰し、それを見た親が爆笑する映像や、捉えた昆虫型エイリアンへの容赦無い拷問など、結構何気なく描いているけど、戦争の中で洗脳され、狂気に囚われていく人間の姿にゾッとしたりもしました(-。-;

リコの「死ぬのはいつも歩兵隊だ」というセリフも印象に残りました。
結局戦争の犠牲になるのは下の人達。
戦争の矛盾もしっかり描いていると思います。

僕は虫嫌いなので昆虫型エイリアンは本当に苦手でしたね(T ^ T)
あの気持ち悪い虫の大群が迫って来るシーンはゾッとしましたよ(´Д` )
何だかふざけた映画のようだけど、血が吹き出たり、首がポンポン飛んだり、脳みそを吸われたり、なかなかのゴア描写をふんだんに見せてくれたのはとても良かったですね♪
やっぱりああいうの大好きですよ♪( ´▽`)

アクション描写は本当に素晴らしく、ゴア描写と人間ドラマのバランスは丁度良いし、一見ただのアホ映画のようで実は複雑な反戦映画だったりする作品。
グロデスクな面も沢山あるけど、軽いコメディタッチなので耐性のない人でも意外と楽しめる作品だと思います\(^o^)/



2015-48
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