"4月4日、4時44分、何かが起こる"
シリーズの第2作であり、
日付の事もあって久しぶりに鑑賞。
シリーズの中では一番好きな
作品かもしれない。
物語は田舎の小学校を舞台に、
肝だめしをしていた小学生達が本当に
お化け達と遭遇してしまう内容となっている。
動く二宮金次郎の石像や人面犬に
ろくろ首が登場し、
お化け自体のコミカルさが前作よりも
増していると思った。
「私の時計、返して」と迫ってくる
校長先生は、今でも強烈に印象深い。
お化けだけじゃなく、
東京から訪れた小学生と現地の小学生
の交流も描かれており、
その一時の友情は懐かしく感じられた。
又、前作で少年達が頼るのは先生
だったのに対し、本作で頼る事になる
のが学校へ忍び込んだ泥棒というのも面白かった。
最後の"家族写真"に関しては、
大人になった今だと
涙ぐんでしまう良い結末だった。
気になる点という訳ではないが、
子ども達が食材を投げ合う場面は、
今だと描写できないだろうなと思った。
登場人物も個性的で面白く、
コミカルとホラーのバランスも良い、
少年達の春の冒険と別れを描いた作品だった。