シネラー

学校の怪談2のシネラーのレビュー・感想・評価

学校の怪談2(1996年製作の映画)
4.0
"4月4日、4時44分、何かが起こる"
シリーズの第2作であり、
日付の事もあって久しぶりに鑑賞。
シリーズの中では一番好きな
作品かもしれない。

物語は田舎の小学校を舞台に、
肝だめしをしていた小学生達が本当に
お化け達と遭遇してしまう内容となっている。
動く二宮金次郎の石像や人面犬に
ろくろ首が登場し、
お化け自体のコミカルさが前作よりも
増していると思った。
「私の時計、返して」と迫ってくる
校長先生は、今でも強烈に印象深い。
お化けだけじゃなく、
東京から訪れた小学生と現地の小学生
の交流も描かれており、
その一時の友情は懐かしく感じられた。
又、前作で少年達が頼るのは先生
だったのに対し、本作で頼る事になる
のが学校へ忍び込んだ泥棒というのも面白かった。
最後の"家族写真"に関しては、
大人になった今だと
涙ぐんでしまう良い結末だった。

気になる点という訳ではないが、
子ども達が食材を投げ合う場面は、
今だと描写できないだろうなと思った。

登場人物も個性的で面白く、
コミカルとホラーのバランスも良い、
少年達の春の冒険と別れを描いた作品だった。
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