xoxo018

エル・スールのxoxo018のネタバレレビュー・内容・結末

エル・スール(1982年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

1957年、秋の朝。
主人公である15歳の女の子、エストレリャが朝の目覚めに
父が帰って来ないと悟り、振り子を手に一粒の涙するところから物語が始まる。

この映画はエストレリャと父アグスティンの幼少期から15歳までの回想映画。
寡黙で優しい父だが、多感期のエストレリャにとっては
常にミステリアスな存在。
そんな描写がとても印象的な映画だった。

「ミツバチのささやき」「瞳をとじて」同様、
物語は盛り上がりもなく淡々と進んで行くが、観入ってしまう、、、。
これがビクトル・エリセマジックなのか!?
光と影、陽と陰、音、間、全てが繊細で美しく感じるのは自分だけだろうか?
良い映画って何だろう?そんな事を考えてしまう。

エル・スール、スペイン語で「南」
この映画は元々2時間30分~3時間の映画だったらしい。
北部での話が1時間30分、残りは南部での話。

映画は北部で父が自殺し、父の故郷の南部にエストレリャが行く所で終わる。
南部が気になる。。。

この映画の基になった小説があるらしいのだが、
そこには南部が書かれているらしい、、、読もうかな。
xoxo018

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