LEONkei

グレンとグレンダのLEONkeiのレビュー・感想・評価

グレンとグレンダ(1953年製作の映画)
2.2
それまで不自由だったものが自由になれば、それまで自由だったものが不自由になる。

非常識が常識と成り非常識が常識と成れば社会は混乱し、乱れた秩序から結果的に悲劇が生まれる。

普遍的価値観の喪失のその先に、自然に芽生える美しい花は咲くものか。



この映画は男性が女装することによってココロを満たすトランスベスタイト(異性装)を扱っているが、精神科医役の進行で症例として2つのケースをドラマ化している。

1950年にこの問題に焦点を当てある意味で真面目(?)に描いていることは、当時の米国社会の国民性や宗教的にもタブーに斬り込んではいるが映画としてはイマイチ。



この問題を考えるには様々な視点によって見解は異なり合間みれることは難しい。

ある視点から実態の無い〈ココロ〉とは一体何だと医学的に言えば、それは脳で有り神経で有り抽象的で曖昧な言葉が人間を幻惑させる。

凡ゆる地球上に存在する自然界の摂理に反すれば、その代償を払わなくては自然界は成り立たない。

たかが数十万年間しか生きてこない自然の中で生きる人類が直面する課題、精神性と物質性の共存の限界が来ている証かも知れない。

そして2023年現在この問題に関する日本を含めた各国の歴史・宗教・慣習そしてイデオロギーや利権の背景を鑑み、世界の実情を客観的に俯瞰し山ほどある混乱や悲劇の実例を具体的に上げたいところですがこの場では控えることが賢明..★,
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