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課外教授のakrutmのレビュー・感想・評価

課外教授(1971年製作の映画)
3.0
フランシス・ポリーニの同名小説を、ロジェ・ヴァディム監督がアメリカで映画化した作品。女子生徒が次々と殺されていくという学園ミステリと、セクシーな女子生徒たちと関係を持つモテモテ教師や女性教師に勃起してしまう男子生徒などのセクシーコメディが同居するという、結構不思議な映画。どっちつかず感は最後まで拭えず、B+級映画といった出来。でも、出演俳優は結構よい。セクシーな女性教師を演じたアンジー・ディキンソンも印象的だったが、やはりロック・ハドソンの圧倒的な存在感が際立っていた。

映画を見ているときには、ロジェ・ヴァディム監督らしく、シリアスな原作を徹底的に脱シリアス化したんだろうと思っていたが、どうもそうではなくて、原作そのものがこんな感じのようである。なので、原作に忠実な映画なのだろう。ちなみに原題の Pretty Maids All in a Row は、マザーグーズ Mistress Mary の1節。一列にづらっと並んだ乙女たち(ここでは女子生徒たちのこと)という意味で、チアリーダーにおける列とともに、女性生徒が次々と列をなしてモテモテ教師と関係するということを暗示しているのかもしれない。
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