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ペネロピのmiumiuのレビュー・感想・評価

ペネロピ(2006年製作の映画)
5.0
大人のお伽話でラブファンタジーでロマコメ。
名家の令嬢だが先祖の悪業のせいで呪いがかかり、豚の鼻を持つペネロピ。
呪いを解く方法は仲間=同じくらい名家の男性に愛され結婚すること(?)


これは世界観が好みすぎた。
インテリアもファッションも可愛い、登場人物ひとりひとりが愛おしい。
冒頭から毒っ気のある笑いアリで気楽に観られる雰囲気を作りつつ、ペネロピの恋と成長を描く。
クリスティーナ・リッチはブタ鼻だろうと何だろうと最高に美しくて可愛い!
ジェームズ・マカヴォイはヤサグレているようでいて、カッコいい王子様。惚れる。



ここからネタばらし。(自分用感想メモ)

ペネロピとマックス(ジェームズ・マカヴォイ)が、マジックミラー越しに親交を深める様子が印象的。
ペネロピがブタ鼻の化物と吹きこまれているのに、会話の楽しさと内面に惹かれて会い続けるマックス、素敵すぎ。
マックスも秘密を抱えていて、ペネロピとの結婚を承諾できないのが切ない…

恋に破れたペネロピ、初めて家を出て、マックスが楽しさを語った場所に1人で行くところが解放感あるのに切なさ MAX。
早く2人を再会させてあげてよー。

ペネロピが呪いから逃れられないのと同様、悪役のおぼっちゃまエドワードも家や父親や世間の目から逃れられず、彼なりに頑張っているのが気の毒で憎めない。バカだけど。

テーマはベタ、しかし現代的。
ペネロピのママの、娘の幸せを願うがゆえの言動、わかるけどちょっと哀れ。
外に飛び出したペネロピの友人になるリース・ウィザースプーンが『キューティブロンド』の親友ポジションを思わせてニヤリとした。
そしてペネロピのパパ、目立たない控えめな役だけど、ママやペネロピへの愛情が深いのが素敵。
観れば観るほど脇役への愛着も増す、大好きな作品。
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