けーな

デリカテッセンのけーなのレビュー・感想・評価

デリカテッセン(1991年製作の映画)
3.0
昔、観た時に、この映画の雰囲気とストーリーにとてもびっくりしたことは、よく覚えているが、内容は、すっかり忘れていたので、再び観た。

「アメリ」で有名になったジャン=ピエール・ジュネの長編映画の第1作目。アメリに似たような雰囲気が、漂っているけれども、こちらの方が、ブラック度が強い。

核戦争で荒廃してしまった近未来のパリで、草も木も生えなくなり、食べ物が無くなってしまったにもかかわらず、肉を売り続けている精肉店と、その上のアパートが舞台。その精肉店の求人広告を見てやって来た元芸人が主人公。ジュネ作品に常連のドミニク・ピノンが演じている。

近未来が舞台だけれども、琥珀色で描かれているので、昔のパリが舞台のような錯覚にも陥る。強烈なブラック映画なのに、どこかノスタルジックな雰囲気が漂っていて、可愛いらしくも思えてくるのは、ジュネ監督ならでは。しかし、私としては、個人的に苦手な生き物が出てくるから、話に入って行けなかった。
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