デリカテッセンの作品情報・感想・評価

「デリカテッセン」に投稿された感想・評価

ジュネ的ごちゃごちゃワールド
ピノンの訪問を妄想シミュレートするドゥーニャがキュート
RyotaI

RyotaIの感想・評価

3.8
『アメリ』で知られるジャン=ピエール・ジュネの初期作品。

冒頭は包丁を研ぐ手元を写したシーンから始まる。
ルイゾンという男は精肉店の上にあるアパートに住むことになる。カタツムリとカエルと暮らす老人や自殺を図り続けるオロールなど、住民は個性豊かだ。精肉店の店主は人肉を売りさばいており、彼が次に目をつけたのはルイゾンだった。店主の娘ジュリーはルイゾンを逃してやるために奮闘する。

彩り鮮やかな『アメリ』とは違い、濁った暗色で統一されており、一貫して不穏な空気が漂う作品となっている。唯一明るさがあるのはヒロイン、ジュリーの部屋だけである。

彼の他の作品にも見られるように、個性的で強烈なキャラクターが登場する。『アメリ』や『天才スピヴィット』ではナレーションがその人物の個性を語るシーンがあるが、この作品では自然に描かれてゆく。其々の個性は一見突飛なもののように見えるが、普段の生活では見れないもの(他人のプライベートな空間で垣間見えるものだと考えるから)だからこそ、至って普通に思える。

テーマ自体は陰鬱なものの、彼の手にかかれば、どこか喜劇的な雰囲気が醸し出される。
たろす

たろすの感想・評価

4.9
ずっと気になってたデリカテッセン!
グロシーンばかりかと思ってたのにめちゃくちゃ愉快でキテレツでなんじゃこりゃ大好き!!!って思ったらジュネ作品だった〜〜っ!納得〜〜っ!!!
アメリよりもミックマックよりも天才スピヴェットよりもデリカテッセンが1番好み!!!!!
フランスらしいおしゃシュール!
ベッドギシギシのシーンめっちゃツボw

あとお部屋水没作戦のシーン観て、え?シェイプ・オブ・ウォーターのあのシーンってこのオマージュなん?って思ったら、ジュネにデルトロが盗作って訴えられてたの知ったわw
盗作で訴えられてたのは知ってたけどジュネの件は知らなかった!何件も訴えあったのね!!でも結局オスカー取ったよね!私は両方とも好きです!!!
Anikapppa

Anikapppaの感想・評価

3.9
次から次へとアイデアがすごい!
音のシーンとノコギリの演奏のシーン、自殺しようとする人、おばあちゃんの毛糸、、、
建物のシルエットも好きだし、肉屋さんのビジュアル、螺旋階段のショット
お父さんの顔怖すぎる笑
青猫

青猫の感想・評価

4.2
ジャン=ピエール・ジュネ監督作品、「ロスト・チルドレン」につづいて観ました。

荒廃した近未来の街、仕入れる肉もないはずなのに、なぜか客に肉を提供し続ける肉屋デリカテッセン。求人広告をみて新しく働きはじめた芸人のルイゾン。建物の住人は強烈なキャラクターの人物ばかり。地下には地底人...

時にエグみのある奇天烈な世界観、映像のかっこよさ、小道具やセットのユーモアと完成度が素晴らしいです。そしてドミニク・ピノン、マリー・ロール・ドゥニャの可愛らしさ。ほかの住人達もそれぞれがとてもいいキャラクターです。

表紙の豚が怖くて観ていない人がいたら、豚は全然出てこないので観てほしいです。笑 とてもいい映画でした!
「私は肉屋。物事を率直に言う」

摩訶不思議なジュネ ワールド。

ジュリーの部屋でお茶する場面とか、チェロとノコギリ?の合奏とか。印象に残るシーンが山盛り。

ロスト・チルドレンほどハマらなかったのは、作品の出来映えというよりは、鑑賞時の私の気分みたいなものだろう。
雰囲気を感じ取る映画だからその日のココロの体調次第。

「払えなければお前も店先に並ぶぞ」
みそ

みその感想・評価

4.7
CMBYNのバスルームシーンはここから来ている(?)

ディストピア x カニバリズム のラブストーリー

アメリを観たならデリカテッセンも押さえるべき
間違いを犯さない道化師。彼はパーフェクトな人間だけど、そういう人間の周りの人間は妬みや恨みや自分の事情に固執して振り回されてしまう。

自分を大事に生きてれば、人を傷付けたりせずに済む。自分を大事に、人には思いやりを。

基本的なテーマをこの核戦争後のパリという設定でブラックユーモアで語る。

素敵なアートでした。
drugmaster

drugmasterの感想・評価

3.8
自分のアパートに住まわせた人を殺して解体して、人肉を売り捌くデリカッテセンのオーナーと、そのアパートに住む肉食の富裕層の奇人変人たちの話、と書くとホラー映画っぽいけど、ブラックなユーモアを含んだコント作品のコーラジュのようだな、と思った。
全体的に褪せた色合いの映像と、退廃的でレトロな景観(核戦争終了15年後のパリという設定とのギャップがまた良い)は、なんだか額縁に入れた絵画が動いているみたい。
下品でお馬鹿な表現も盛り込みつつしかし全体的にはお洒落にまとめてしまうあたり流石ジュネ作品と唸ってしまった。
No.829
非日常の日常系って特段好きでもないけど中毒性はあるんだよね。
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