tilyokujin

エコールのtilyokujinのレビュー・感想・評価

エコール(2004年製作の映画)
4.0
邦題:école(学校) 原題:innocence (純粋さ)

<あらすじ>
そこは6歳〜12歳の少女が暮らす森の中の学校。女性のみの学校は壁で囲まれていて、バレエや泳ぎを習わされる。
特別可愛い子や、脚が綺麗な子、最年長の子は外の世界に出されていく。棺桶に入ってやってきた最年少のイリスと、外の世界に飛び立つ最年長のビアンカ。

<感想>
the フランス映画でBGMもセリフもストーリーもほぼ無い。だけど眠くならないほど映像が美しい。官能的、そして反宗教的?
セリフがない分観客が色々な妄想を掻き立ててしまう。外の世界はどうなっているのか。毎晩呼び出される少女は誰となにをしているのか。この作品では直接的に映されていなかったのが少し残念な部分ではあった。でも凄く考察のしがいがあって2回続けて観た

ラストシーン、純粋無垢なビアンカは外に出ていつも通り下着姿で水遊びをする。周りには大人の男性からの視線。そのビアンカを移す上からの映像がすっっっごく怖かった。最後は泡の映像で終わる。あれまでに学校でしっかり者のビアンカが社会という広い海の中で泡の様に溺れていくというのが暗示されている様にも思えたし。逆に社会という場で多くを学んで成長する蝶にも見えた。

監督がギャスパーノエのパートナーということを知ってほぉってなった笑
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