jonajona

その土曜日、7時58分のjonajonaのネタバレレビュー・内容・結末

その土曜日、7時58分(2007年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

○あらすじ
それぞれの事情で金に困った兄弟は、親の経営する宝石店を襲う計画を企てる。ケガ人はでないはずの計画が、とんでもないことになる。

○感想
フィリップシーモアホフマンの演技を楽しめる所は素晴らしい。イーサン・ホークも本当に情けない男の演技がきまってる。どこまでも救いのない話なので、元気がある時に見ないと辛いかも…ちょっとしんどくなった笑
主軸になるのは3人の男たちで、それを通じて男女の関係について謳った映画だと思う。冒頭セックスから始まるし…!笑
にしても、主人公たちも少し不憫と言うか…いやこいつらの自業自得だけど。なんとなく察してちゃっかり姿を消すアンディ妻の強かさに舌を巻く。奥さんエロくて良かったなぁー。お金に本当に困ってる様子でもないのに、妻や別れた子供に見栄を張る一心でここまで大事になってしまうなんて…虚しいな。
サスペンスとしては、シンプルな題材を時系列を前後させることで上手く見せてると思う。最後まで見れた。

○構成
15分ー兄ランディ、開幕怒涛のセックス。これまで2人は倦怠期だったようす。強盗に入った男が返り討ちに遭う。
30分ー巻き戻り、弟の視点。愛娘の養育費に困り決行。兄の妻と浮気してる。最低の強盗計画がご破算に終わる。
45分ー時間戻って4日前。兄アンディが強盗に至るまで。リオに住みたい嫁にベタ惚れ。失敗の末、母が危篤状態。家族が集まる。母死亡。
60分ー父の視点。犯人の所在が自分の住所近くの為アンディの妻が彼の犯行を訝しむ。(が口にしない)
75分ー弟ハンクの強盗直後。兄アンディと口裏合わせの確認。実行犯に入って母に返り討ちにあった男の友人が弟ハンクを脅しにくる。
90分ー父が謝罪する。兄アンディは厳しく躾けられたことを許せないし時すでに遅し。アンディ妻が口論の末、家を出ていく。弟と浮気してた事を暴露して。すでに茫然自失のアンディ。
105分ー父が真相に気づく。兄弟はいよいよどうにも首が回らなくなり逃亡することに。麻薬屋の家を襲い金を強奪、勢いで殺害。脅してきた男の家にも訪れ殺害。兄は弟も妻の一件で殺そうとするが、躊躇する。後ろから脅迫男の妹に撃たれる。
120分ーアンディが病院に運ばれ、ハンクは逃亡。父はアンディの病床に行き、枕で圧死させる。

○会話の好きな部分
(強盗計画に参加を決めた弟と兄の会話)
ー手を出せ?
ーなんで?こうか。
ー子供の頃指をクロスして約束すると無効だったろ?(笑い)

・不動産会計の会計は実にハッキリしてる。〜総額はいつでもパーツの合計だ。でも俺の人生はそうはならない。一つ一つのパーツが積み重ならないんだ。
ー医者か嫁が必要ね。
ー嫁ならいる。
ーなら医者ね。

○キャラ描写
・強盗十分前になると車中でロック曲をかけだすチンピラ中年。(興奮してやたら叩いて指図を出す)

・高級麻薬の売人の部屋
インターホンがなると裸に近いガウンのまま、気怠げに棚から銃を出し片手に持ち扉を開ける。(知人の来訪だったので何事もないように銃を棚に戻す)

・かっとして携帯をへし折り、携帯を貸してくれないか?
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