ユースケ

ザ・コアのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・コア(2003年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ある日突然、地球の自転が停止したので、地球の核(コア)に核爆弾をぶち込んで再起動しようと頑張る、調子が悪くなったテレビはぶっ叩いて直すアメリカンな地底版【アルマゲドン】。

とにかく、一般常識があれば気付く科学考証を無視したデタラメな展開の連続。
5000℃に熱せられた通路を往復するのに対応温度2500℃の防護服なんて役に立たないはずなのに世界有数の科学者が出した答えは「片道ならOK」って…そもそも、地球の自転は太陽系が形成された時に発生した渦の回転が慣性によって続いているもので地球の核を動力に回転しているわけじゃねーんだよ。

更に、ハリウッド的なわかりやすい展開の連続で次の展開が読めるデシャヴ体験もたまりません。リンゴを地球に見立てて焼くシーンはあざと過ぎてシビれました。
アーロン・エッカート、ヒラリー・スワンク、デルロイ・リンドー、スタンリー・トゥッチ、チェッキー・カリョ、ブルース・グリーンウッド、DJクオールズなど、優秀な俳優の優秀な演技にも全く乗れず感動できません。

とりあえず、全ての原因であるリチャード・ジェンキンス演じるトーマス・パーセル将軍には落とし前をつけさせて下さい。そして、製作者は映画を勉強する前に科学を勉強して下さい。