のぢ

用心棒ののぢのレビュー・感想・評価

用心棒(1961年製作の映画)
4.5
マカロニ・ウエスタンだ!と思ったけど、セルジオ・レオーネ監督が「名無し」三部作を撮るより前の作品だった

小さな街で起こる、チンピラの小競り合い
毎日のように葬式が出ることに怯える住人
そこにふらりとやってくる無頼漢

西部劇や無頼漢モノに必要なものはすべてここで作られている

映画だけかと思いきや、マンガでもこのパロディがある。「ゴールデンカムイ」の日泥と馬吉の抗争がそれ。
「用心棒」のストーリー構成の完成度がわかる。

今作と「椿三十郎」を一緒に借りてきてみて、一つ発見したことがある。それはどうやら主人公が同一人物らしいという事だ。
どちらを見ても名乗りのシーンが窓の外を眺め、目に入った植物+三十郎と名乗っている

「桑畑…三十郎だ、もうすぐ四十郎だがな」←用心棒
「椿…三十郎だ、もうすぐ四十郎だがな」←椿三十郎

前作との繋がりを仄めかすいい演出だと感心した。

三船敏郎演じる三十郎が男前なのはもちろんだが、敵の三兄弟も魅力的、特に三男はキザで非常にかっこよかった
のぢ

のぢ