映画観るマシーン

用心棒の映画観るマシーンのレビュー・感想・評価

用心棒(1961年製作の映画)
4.1
午前十時の映画祭9にて
ハードボイルドにキメる桑畑三十郎、惚れない奴はいないでしょう
台詞の言い回しが秀逸でカッコよくて面白くて劇場で他のお客さんたちと楽しく笑いながら観ました
「斬られりゃ痛ぇぞ。まったく馬鹿に付ける薬はねえな!」
「桶屋!棺桶2つ…いや、たぶん3つだ」
「用心棒にも色々ある…雇った方で用心しなきゃならねぇ用心棒もあらぁ」
「宿場がこの鍋の中みたいにぐつぐつ煮えて来たぜ」
「1人斬ろうが百人斬ろうが、縛り首になるのはいっぺんだけだよ」
「刺身にしてやる!」
「地獄の入口で待ってるぜ…」
などなど、挙げだすとキリがありませんけど本当に惚れ惚れしますね
そんでもって三船敏郎の仕草!肩を揺すって歩く後ろ姿や眉をひそめながら顎をかく姿が粋なんだよなあ!
カメラワークも最高!見張り台の上で見物する桑畑三十郎を真ん中に据えて、画面の両脇からにじり寄ってくる清兵衛一派と丑寅一派を映したシーンが特に好き!
ハードボイルドながらユーモアもあって笑える、本作以上にユーモアの方に比重を置くと『椿三十郎』なんですがこれもまた素晴らしい作品ですね!こちらも午前十時の映画祭9で観よう!楽しみだ!