東朴幕院

テンタクルズの東朴幕院のレビュー・感想・評価

テンタクルズ(1977年製作の映画)
2.8
久しぶりに鑑賞。
『ジョーズ』の成功で動物パニックものが亜流としてかなりの数が製作されたが、そのうちの一作がこれ。
改めて鑑賞したが、極めて映画的だなと認識。それは出来の云々では無く、興行としての性質という意味。ヘンリー・フォンダ、ジョン・ヒューストン、シェリー・ウィンタースの往年のハリウッドの大物俳優たちを起用しており、それに関心を持って映画館に来た観客も多い筈だしね。そういう観客は、『タワーリングインフェルノ』や『大空港』などのグランドホテル形式の群像劇を期待したのかもしれない。確かに作りは誰が主人公って訳では無く、各俳優が演じる役に係るエピソードを繋いでいるだけの印象が強いので群像劇風な構成となっているのよね。
でも、それって動物パニックものとしてはストーリーに集中出来ない作りになっているのよね。大物俳優たちの役柄も事件解決には直接関与していないものね。
やはり動物パニックものは人間が解決しないといけないのよね。あれじゃ『オルカ』なのかって話であって….。
東朴幕院

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