春九千

トータル・リコールの春九千のネタバレレビュー・内容・結末

トータル・リコール(2012年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

(※旧作・DC版のネタバレあり)ディレクターズカット版を鑑賞

今作は火星旅行ではありません、リコール装置を軸に新たな物語が展開、新鮮な気持ちで楽しめる

あれが3つある女のひと、タクシー運転ロボ、擬態ばあさんなど、数々の印象的なギミックを見せた可愛くもグロテスクなヴァーホーヴェンverとは一転してスタイリッシュなサイバーパンクへ

でも三つ女や変装時の前に似てるおばさんとかカメオ出演してて、リスペクトを感じた

2012ってこんなにVFX凄かった?!って思うほど圧倒的な美しい映像
ブレードランナー風、無機質ディストピア風、世紀末風というなんとも豪華な舞台設定で目が飽きない

他にもフォールや、アンドロイド兵、全世界からオーストラリアに集まるがゆえの文化のカオスも考察しがいがあって好き

前作では、当たり前のようにストーリーが進行し、ラストで「えっ!どっち?!」というオチだった記憶

それに対し本作は、最初から夢オチの意識がある中で、要所要所にトラップを仕掛けどんどん分からなくなってくるのが面白い、特に友人登場シーン

そしてラストは完全に装置内だったとネタバラシ、虚構を受け入れたときそれは現実となる

写真で見た地球の姿は虚構なのか、脳内で起きていることを認識し生きる事は虚構なのか

行き着くのは、幸せならそれでいいじゃないかと

映像、ストーリー含めてほんとに出来の良いSF映画だった

唯一欠点があるとすれば………メリナとローリー似すぎ
春九千

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