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俺たちに明日はないのyoko45のレビュー・感想・評価

俺たちに明日はない(1967年製作の映画)
4.1
ボニー(F・ダナウェイ)
クライド(W・ベイティ)

 世界的経済不況の1930年代に銀行強盗や殺人を繰り返したボニー・パーカーとクライド・バロウが命を落とすまでの逃走劇。暴力的で反社会的な内容から公開当時(1967年)に批判があったのも分かりますし、ベトナム戦争や政治にNOを突きつけたい人々の気持ちと相まってアメリカン・ニューシネマの先駆けとなる作品として位置づけられるのも頷けます。
 不穏な空気が漂い、鳥が飛び立ち、ボニーとクライドの視線が一瞬合い、数え切れない銃弾を浴びる最後の有名な場面は緊張で息が止まりそうです。
 多くの人は不況のなかでも耐えて暮らすなか、不安定な気持ちを抑えられない二人が出会って惹かれ合い、良くない化学反応を起こしてしまった、年を重ねるとそんなふうに見えてしまいますが、若い人にはまた違う二人の姿が見えるのかもしれません。

(メモ)
G・ハックマン若い
F・ダナウェイ、タワーリング・インフェルノ
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