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アパートの鍵貸しますのundoのレビュー・感想・評価

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)
4.6
貸せるものと貸せないものと。

ビリー・ワイルダー監督作品、鑑賞5作目。
上司と好きな女性との狭間で迷走する男性を描いたラブコメディ。

とっても完成度の高い作品。
そればかりか好みのテーマで高評価。

ビリー・ワイルダー作品に共通して感じることは、脚本、設定、音楽などすべての要素の絶妙さ。

基本、コメディ仕立てなので、クスクス笑えるのだけど、パワハラ、モラハラ、滑稽な人間関係、爛れた男女関係、因果応報など皮肉もたっぷり。

割れた鏡、テニスラケット、トイレの鍵など、相変わらず小道具の使い方も非常に巧み。

主人公の器量の狭さや鈍感さ、自暴自棄になったりするところなど、そのカッコ悪さに大いに感情移入笑

だからこそ引き立つ、克己心の素晴らしさと相手の気持ちを一番に考える恋心の示し方。
これを見せてくれたので、最後はどう転んでもきっと満足でしたね。

こういうのすごい好きだな〜。
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