ユースケ

プレデターのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

プレデター(1987年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

アラン・シルヴェストリによるアゲアゲのメインテーマが流れ、ヘリから降り立つ荒くれ者たち。真っ赤なポロシャツに葉巻でキメたアラン・"ダッチ"・シェイファー少佐(アーノルド・シュワルツェネッガー)とダッチの元戦友ジョージ・ディロン(カール・ウェザース)が筋肉握手をかますオープニングの時点でテンションMAX。
【プレデター】シリーズ第一弾は、ジャングルを舞台に、ゴリゴリの筋肉特殊部隊と狩りの美学を貫くエイリアンの戦いを描いた一本。

とにかく、シュワちゃん率いる特殊部隊の面々が重火器を無駄に撃ちまくってゲリラの村を壊滅させたり、プレデターがプラズマキャノンを無駄に撃ちまくって花火大会みたいになっちゃったり、ド派手な演出が満載。
プレデターの姿を見せず、サーモグラフィーの視線だけを見せる恐怖演出や赤外線領域しか見えないプレデターの弱点を利用し、泥だらけのシュワちゃんが罠を張りまるラストバトルも必見。

シュワちゃん率いる特殊部隊の面々は全員キャラが立ちまくりなのですが、第六感でいち早くプレデターの存在を察知するインディアンの末裔ビリー・ソール(ソニー・ランダム)がお気に入り。胸に傷を刻み込み、マチェーテ一本でプレデターに挑むも、一瞬の戦闘も描かれず、断末魔を上げて殺されちゃうところが粋で好き。
スケベなジョークを言いまくるコミック好きの通信兵リック・ホーキンスを演じた脚本家で映画監督のシェーン・ブラックによる続編の噂を是非とも現実のものとして頂きたいです。

もちろん、「血が出るなら、殺せるはずだ!」や「なんと…醜い顔なんだ…」など、シュワちゃん公認の吹替声優・玄田哲章の名言が楽しめる日本語吹替版での鑑賞がオススメです。

プレデターについて…
プレデターのデザインは、スタン・ウィンストン・スタジオで働いていたスティーヴ・ウォンが【電子戦隊チェンジマン】に登場した副官フーバをヒントにラフデザインを描き上げ、スタン・ウィンストン自身が修正し、ジェームズ・キャメロンが節足動物の下顎のアイデアを追加し、完成させた至高のデザインです。
途中で降板してしまいましたが、ジャン=クロード・ヴァン・ダムがプレデターのスーツアクターを担当(Blu-ray版のフォトギャラリーに証拠写真あり)。マーシャルアーツを操る忍者風のプレデターと全盛期のシュワちゃんのタイマンも見てみたかったです。