Violet

A.I.のVioletのネタバレレビュー・内容・結末

A.I.(2001年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

どんな作品かまったく前情報を入れずにみたので、びっくりしました。
とても悲しく恐ろしい映画だった。

まさに人間のエゴを描いた作品。
自分たちな欲望のままにロボットをつくり、自分たちの都合の良いように設計したくせに、いらなくなったら捨てる。人間よりも優れたロボットに対しては恐怖を抱き、おぞましい方法で壊(ころ)してしまう。ロボットたちの処刑をエンターテインメントとして楽しむ人間たちの姿はみていると気持ち悪くなってしまうほどだった。

《母親を愛するように》プログラムされたDavidは、母親から捨てられても、2000年もの時を経ても、母親を愛し続け、母親から愛されることを求め続けた。
人工知能があらゆる方面で使用されるようになった現代だからこそ、本作の内容が現実に起こり得てしまいそうで怖くなった。こんな悲劇が現実で起きませんように。人間のエゴのためにロボットに《感情》をプログラムするのはだめだ、絶対に。

・Robin Williams がDr. knowだったり、Meryl StreepがBlue Mechaだったり、小ネタ?が楽しい!Dr. knowのシーンでは、『ジュラシックパーク』での説明シーンが思い起こされてスピルバーグ監督らしさを感じた。
・クマのTeddyがげきかわすぎてほしい。
・Joe (Jude Law)は作品を明るくしてくれる数少ない貴重な存在。
Violet

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