人と見分けにつかないロボット達が
社会に溶け込む程の未来・・・。
とあるロボット開発の大会社が
出産を制限された夫婦の為に、親への愛情を備えた
ロボットの開発に成功する。
モニターに選ばれた夫婦のもとに
子供型のロボット、デビッドが届けられる。
しかし、人間と異なるロボットであることから、
生まれ始めた絆にちょっとした変化が訪れはじめる・・。
かのスタンリー・キューブリックが
映画化するならとスピルバーグに勧め、
デジタル技術の発展に伴って現代ついに実現した作品。
かの天才子役ハーレイ君が素晴らしい演技を見せてくれます。
完全になりきった巧みな演技と伴い、
デジタル映像との融合で本物でないかと錯覚を覚えるほどです。
現代のVFXとこの天才が存在しなければ、
この作品はありえなかったと思います。
しかし、キューブリックへの畏怖といいましょうか、
スピルバーグ監督は意識しながら作りすぎたのでは?
という気がしてなりません。
メッセージは伝わりますが、映画としては支離滅裂な
感を否めませんでした。
スピルバーグ監督のストレートな表現があってこそ、
この映画が活きたのでは?
ただ観客席のあちこちからすすり泣きが聞こえてきたと
言う事は成功なんでしょうね。
私は胸に迫る感動を覚えませんでした。
但し、まんまと涙がこぼれた事は事実です。