procer

A.I.のprocerのレビュー・感想・評価

A.I.(2001年製作の映画)
3.3
  人と見分けにつかないロボット達が
 社会に溶け込む程の未来・・・。
 とあるロボット開発の大会社が
 出産を制限された夫婦の為に、親への愛情を備えた
 ロボットの開発に成功する。
 モニターに選ばれた夫婦のもとに
 子供型のロボット、デビッドが届けられる。
 しかし、人間と異なるロボットであることから、
 生まれ始めた絆にちょっとした変化が訪れはじめる・・。
  
  かのスタンリー・キューブリックが
 映画化するならとスピルバーグに勧め、
 デジタル技術の発展に伴って現代ついに実現した作品。
 かの天才子役ハーレイ君が素晴らしい演技を見せてくれます。
 完全になりきった巧みな演技と伴い、
 デジタル映像との融合で本物でないかと錯覚を覚えるほどです。
 現代のVFXとこの天才が存在しなければ、
 この作品はありえなかったと思います。
 しかし、キューブリックへの畏怖といいましょうか、
 スピルバーグ監督は意識しながら作りすぎたのでは?
 という気がしてなりません。
 メッセージは伝わりますが、映画としては支離滅裂な
 感を否めませんでした。
 スピルバーグ監督のストレートな表現があってこそ、
 この映画が活きたのでは?
 ただ観客席のあちこちからすすり泣きが聞こえてきたと
 言う事は成功なんでしょうね。
 私は胸に迫る感動を覚えませんでした。
 但し、まんまと涙がこぼれた事は事実です。
procer

procer