ラン

旅立ちの時のランのネタバレレビュー・内容・結末

旅立ちの時(1988年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

両親の主義主張に巻き込まれてる息子たち。
この両親は子供のことを真剣に考えてないんだなと思いました。

父親は思想が強すぎるし、母親は隙があると尻軽な感じで、足の裏を揉まれてあんな声を出す?と言う何か嫌な感じ。
そりゃ息子はそんな母親を心配して立ち聞きするでしょう。ほんとに子供が可哀想な状況。
 
しかし
人との出会いによって人は変わる。息子のダニーは先生に才能を見出さて変わり、そしてその娘との恋で変わる。
それを父親は主義主張のために、才能と恋人を取り上げようとする。
こう言う主義の人って、人の気持ちとか全体のことを考えられない自己中心的で利己的な印象があります。
「変人のマネするな」と言いながら、自分が変人と気づいていなかったり。
 
母親はダニーの先生から息子の才能を知り、昔の自分を投影したのか父に預ける決心をして、
何十年かぶりに父親に会い、その父親との会話が心に染みて目頭が熱くなりました。
その事を思想の強い夫に話しても、やはり拒否。息子の意思は無視。

そんな父親なのに、何で急にお前の道を行けと許したんだろう?その心境の変化は何だったんだろう。描かれてなかったと思う。
父親のその得意の勘で、この先逃げられず捕まると思ったのだろうか?

それにしても、
次男と親父の顔がそっくりだと思いました。本当の息子のように見えましたね。
 
 
 
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