このレビューはネタバレを含みます
炭鉱でのシーンから始まる。
カスリネンずっと欲しがっていた車を父から譲り受け、孤独な旅に出る。南へひたすら車を走らせる。
ピストルで自殺することで生きる苦しみから逃れた父。店に迷惑すぎるが。
車を出した直後、崩れ落ちる車庫。暗喩か。
安易に大金を人前で見せたらダメだろ。海外なんか特に。マヌケすぎる。しかも、あっさり知らないやつらの怪しい口車に乗るとか。
そこで仕方なく日雇いの仕事でお金を稼ぐことに。しかし、とことん運のないカスリネン。
仕切りもないようなボロ宿。
駐禁のバイト中のイルメリというバツイチ子持ちの女性と出会い関係を持つようになる。なんとも言い難い、息子リキとの出会い。
そんな矢先、仕事場が告発され、日雇いの職や宿さえも失ってしまう。さらに、泣く泣く父の形見であるキャデラックを手放すことに。
失望していると、偶然にもあの日の強盗に遭遇する。追い詰めたと思ったら、運悪く警官たちに取り押さえられ、加害者と見なされる。どこまで、踏んだり蹴ったりな人生なんだ。
ケーキの切り方、独特すぎる。
同室のミッコネンと共に、脱獄を果たすが。
せっかく盗んだ金もいくらか落とす始末。カスリネン、どん草すぎる。そして、裏社会の奴らが裏切り、ミッコネンは命を落とす。奴らを打ったカスリネンは正当防衛と言えど本当の殺人犯になってしまう。ミッコネンを埋葬し、イルメリとキリと共に海外逃亡を図る。無事に、メキシコ行きの船に到着し、物語は終わる。