わにたつまき

ソフィーの選択のわにたつまきのネタバレレビュー・内容・結末

ソフィーの選択(1982年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます


血の中を氷が流れる。

辛い時代のヨーロッパを生きた女性の話。

この映画はキツイ。
近代で最も有名なジェノサイド、ナチスによるユダヤ人迫害、アウシュヴィッツから生還したポーランド人の女性、ソフィーの生きた道程と選択。

同時のポーランドはドイツとソ連の狭間にあって歪んだイデオロギーの板挟み状態。歴史に翻弄され多くの犠牲を払った。

劇中、ソフィーは何度も選択に迫られる。どちらの男を選ぶか?、レジスタンスに加担するか?、生か死か?、どちらの子供にするか?、ソフィーの絶望は計り知れない。

アウシュヴィッツの壁を越えると閑静な邸宅があり、アウシュヴィッツの所長とその家族が何不自由なく生活している。この辺りは関心領域で描かれる感じかな?

とにかくメリル・ストリープの凄まじい役作りですね。終戦後の魅力的な女性とアウシュヴィッツ内の劣悪な環境下で痩せ細った姿は完全な別人。

関心領域よりも前に鑑賞できて良かった。
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