竜平

シックス・デイの竜平のレビュー・感想・評価

シックス・デイ(2000年製作の映画)
3.6
あるとき家に帰ると、すでに家族と過ごすもう一人の自分の姿が。いったいなぜ、何が起きているのか、そこに隠された陰謀や真実を求めシュワルツェネッガー扮する主人公が奮闘する。近未来SFアクション映画。

今から約20年前の作品。当時映画館へ見に行ったのが小学生の頃で、この設定とアクションとでそれはそれはワクワクしながら見てた、そんな記憶。今になってちょいちょい見つけてしまうツッコミ所というのはもちろんご愛嬌で、今作のこの遠からず近からずな未来の設定と、当時はわりとタイムリーだったと思う「クローン」の話題を掛け合わせたストーリーには改めて見てもやっぱりワクワクするなというところ。非常にわかりやすいシュワちゃん奮闘映画ではあるものの、ちょっとした意外な展開もありつつ、クローンを題材とする中でやれること広げられることをしっかり2時間内でやれてる印象もある。更にあるのが、未だ変えることのできない運命、「死」という普遍的なテーマ。死は自身だけの問題でなく愛する人との別れだったり、また人生の幸せ的なものを示す尺度だったりもするよねってな話。すべての人に平等にあるべきものだと、そこらへんのちょっとしたメッセージにじつはグッときたり。あと冷静に見ると、死んだのにすぐまた生き返ってくる敵とかじつはちょっぴり怖かったりもする。

総じて、個人的には推したい一本。公開当時よりも更にテクノロジーが発達した現代社会において、ここで描かれている事件や陰謀というのはありえない話ではないのかもしれない。信じるか信じないかは、アナタ次第です。つって。
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