たくや

大病人のたくやのレビュー・感想・評価

大病人(1993年製作の映画)
2.8
俳優兼監督の患者が365日前から胃癌患者として生死についての葛藤をコミカルに描いている。
健康啓発として有意義なんですが、生々しい部分もあり笑える感じはしない。どちらかと言えばネガティブな考えで気が沈む。
伊丹十三が考える死生観とはこの映画に描かれてる通りなのだろうと推測。人間の尊厳や病気の告知について今とは違う所もあるだろうが、思いを伺える作品。フルオーケストラによる読経はとても壮大で死を迎える時には是非このように迎えたいと伊丹十三は思ったのだろう。
三國連太郎は名演だった。35日前からのシーンは何か終末期医療の問題を社会に投げ掛けたように思えた。
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