tilyokujin

カナリアのtilyokujinのレビュー・感想・評価

カナリア(2004年製作の映画)
3.6
サリン事件突入の先頭に立たされたカゴの中のカナリア。それが題の由来とポスターの横に書いてあった。
光一を含む子供達を、社会や人間によって毒検知者(死なざるを得ない)にさせられた鳥で比喩したのかなと思った。

特に由希の役が良かった。大人に対しても芯の通った本音をビシバシと浴びせられる強さ。「子は親を選べない」彼女が言うと重みが違った。
でも12歳(小6)の彼女は、おじさんに自分の体を売っているシーンもあり、自分の価値を考えられない立場になってしまっている。「害虫」の宮崎あおいは自分の価値を分かっているから拒絶するし自分の道をいく。
tilyokujin

tilyokujin