ピンフまんがん

黒いオルフェのピンフまんがんのレビュー・感想・評価

黒いオルフェ(1959年製作の映画)
3.8
何とも印象的な、映画らしさが漂っていた。ギリシャ神話の物語をブラジルのリオを舞台にした、ブラジル庶民の生活に置き換えて展開されたもの。こういう組み合わせは何となく黒澤の「蜘蛛巣城」を思い出した。でも本編は、全体的にブラジル庶民の生活をたっぷりと味わえる。(但し地元からはけっこう批判されていたらしいが)
印象的なのはここの人たち、大人から子供たちまで、踊りがキレッキレで日本人では到底まねのできない動きだった。最後の女の子に至るまですごい。もう浸透しているんだろうね。物語は、前半こそ楽しい踊りで酔わされますが、後半からはだいぶ物々しい雰囲気に変わります。
すべて黒人の出演者ってのも当時では画期的だったらしい。え?そうだったの?