タコ社長

書を捨てよ町へ出ようのタコ社長のレビュー・感想・評価

書を捨てよ町へ出よう(1971年製作の映画)
3.7


10年以上前、真夏のシネ・ヌーヴォ。
特集上映。うだるような暑さ。果てしない疲労。
劇場が明るくなる演出ちゃんとやってる!すごい!と思って感激した覚えがある。

母なるものと家族そして血縁の呪縛。からの決別。からの。日本とか。土地とか。取り巻くコミュニティとか。ぐるぐるぐるぐる。
書物は家族と血縁から解放してくれる。血の繋がらない者との結び付きを強くしてくれる。
それでも街を出る。ゲリラ撮影で何か沸き起こそうとしてみる。
彼にとっては疑似の家族。映画。
真っ白な何もない画面に引き寄せられた。

斬新なエンドロール。皆顔力強い!!
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