エリザベス・テイラー主演の愛と野望を描いた壮大な歴史スペクタルロマンス作品。
紀元前48年、カエサルはファルサスルにてポンペイウスを破り、ローマ帝国の支配権を握った。
一方、エジプトでは、若きプトレマイオスが共同統治権をもつ姉のクレオパトラを追放し、王位の独占を謀っていた。
これに対してクレオパトラはカエサルと組んでプトレマイオスを退けて王に即位する。
カエサルと結婚したクレオパトラは息子を授かり、野望を抱いてローマに赴く。
しかしカエサルはローマで独裁権力を得ようとして暗殺されてしまう。
やむなくクレオパトラはエジプトに引き上げる。
3年後にローマで権力を握ったアントニウスがローマの財政立て直しのためクレオパトラを訪ねる。二人は恋に落ちるが.......
桁違いの壮大なスケールの映像が圧巻です。
陸上戦はもとより、海戦も楽しめます。
またクレオパトラがスフィンクスに乗ってローマに入場するシーンは凄いの一言です。
クレオパトラの黄金の衣装や黄金の船など見どころ一杯です。
歴史絵巻に加えて、ロマンスも味わえます。
カエサルとアントニウスとの二つの恋が楽しめます。
「昨夜、君がいないから眠れなかった 今夜は来る？」
「愛に仕え愛を生き甲斐にしたら身を亡ぼす」
「私の息を奪ってくれ！」
そしてクレオパトラは39歳にしてこの世を去る。
ローマ人は尋ねた。
「どんな最期を？」
召使が答えた。
「ご立派でした 王者の中の王者にふさわしく厳かに」
クレオパトラの愛と野望が詰まった素晴らしい作品です。
クレオパトラを演じるエリザベス・テイラーの魅力一杯です。
CGで簡単にバーチャル映像を作れるようになった現在では観ることが出来ない、本物の映像を堪能できます。
４時間もある長編作品ですが、最後まで飽きずに満喫できました。
「私はナイル！」
BS TVで鑑賞
第36回 アカデミー賞にて撮影賞、衣装デザイン賞、美術賞、特殊効果賞を受賞（1964年）
