ニャキヤマ

激突!のニャキヤマのレビュー・感想・評価

激突!(1971年製作の映画)
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スピルバーグ出世作を恥ずかしがらも初鑑賞。
90分と見やすく大変楽しめました。

昔、学生時代に本作を勧めてくれた友人が、ちばあきお『キャプテン』を「野球名門校の補欠だった主人公が弱小校に転向して、強豪校のレギュラーと勘違いされるのだが言い出せずにすさまじい努力故のキャプテンシーでみんなを納得させる、それが凄い!」と勧めてくれ、読んだら確かにそういう話だったのですが、それだけじゃないという面白さがありました。
本作は「トレーラーを追い越した所、謎の運転手に逆ギレされ、執拗に煽られまくって殺そうとされるだけの話」と勧められて数十年後に挑んだ所、本当にそれだけの物語でびっくりしました。
ただそれだけのストーリーなのに、こんなに充実した作品になっているのは若きスピルバーグ恐るべき才能ですね。

以前鑑賞した「ヒッチャー」は、本作に多大なる影響下にある事は明白ですし、そして同じようにラストは渋くカッコ良かった!!です。

映画評論家に本作を「格差社会が〜」とか論じられているのを見て、スピルバーグは「単純に娯楽作品作っただけだしwww」と意図しない解釈をする人が結構いたらしく、改めて映画制作の面白さ・楽しさを感じたとの事です。

エンドロール見ていたら、原作・脚本リチャードマシスンなのか!豪華!
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