ちろる

喜劇 男は愛嬌のちろるのレビュー・感想・評価

喜劇 男は愛嬌(1970年製作の映画)
3.7
「渥美清生誕90周年企画」
〜寅さんじゃない渥美清を観よう〜
鑑別所上がりの蓮っ葉な少女はるちゃんを密かに思う隣の兄弟。
「喜劇 女は度胸」の時の役とは打って変わって割と奔放で大胆で勇ましい雰囲気の、今や絶滅危惧種の自分のことオレって言っちゃう系の女の子が倍賞美津子さんは似合ってます。
こちらの渥美清はほぼ寅さんキャラとも被ることが多く、ふざけた男前っぷりに何度も笑わせてもらえました。
弟役は今は渋いおじいちゃんである寺尾聰ですがこの時はまだチェリーボーイで、しかも情けない感じが似合うダサめボーイ感丸出しが初々しい。
喜劇としては女は度胸よりこっちの方が笑えたかなぁー。
女は度胸の時もそうだけど結局は母ちゃんが一番いい事言って全てまとまるから、2つ合わせて母ちゃんはすごいってメッセージに感じました。
女は心臓石にして勇ましく、男はとにかくニコニコ柔軟に愛嬌を持って。
ある意味この喜劇2つの考え方は当たってるのかもしれませんね。
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