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赤西蠣太のアップルのレビュー・感想・評価

赤西蠣太(1936年製作の映画)
3.5
猫には優しいけれど女性扱いは苦手そうな主人公の蠣太ですがヒロイン小波を射止める過程は胸がキュンとしました。小波からの恋文の返事はなかなか情熱的な内容で蠣太と小波の映像を重ねながら恋文を読ませる演出は上手いなぁと唸りました。場面がテンポ良く変わり戦前の映画なのに構成に現代風のリズムも感じます。公開当時としては新鮮だったのではないでしょうか。蠣太が腸捻転になったお腹を自分で捻り治したくだりは苦笑しましたが面白かった。ラストで蠣太と小波が恥ずかしそうに対面する姿は微笑ましく、BGMに結婚行進曲が流れる演出も斬新でした。
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