塔の上のカバンツェル

猿の惑星の塔の上のカバンツェルのレビュー・感想・評価

猿の惑星(1968年製作の映画)
3.7
古典だけど普通に面白かった。
セブンの箱とか、ブルースウィリスが実は…とか、ミストのラストとか、世の中には作品本体よりもカルチャーに触れてる中で本編より前に知っちゃうことも多々あり。
本作の海外のアレとかも正にそう。
シーザーのオリジン3部作を先に観てたりもしたけど、前知識、ネタバレ無しで観てたらラストも結構ビックリしたとは思う。

中盤までの人間狩りや人間動物園、人間の剥製とか、異世界の悪夢に迷い込んだようなジャンルホラーの愉しさ。
猿が人間を家畜化してたり、不条理な裁判とか、猿文明の野蛮さが人間の文化の裏返しになってるので、SFの古典とは正にそう。

本作を観て、ありきたりだけど人間って野蛮〜な構図から、シーザーのオリジン3部作が異人種族の融和を何とか模索してたのが、現代アメリカ的発露の映画だなぁと、しみじみとその辺にも思いを馳せれた次第。

余談的に猿は日本兵のオマージュ言説は俗説っぽいんですかね。有名な言説だけど、何故そういう余地話が出てきたんだろ。

個人的に人間博物館のシーンで剥製のはずの人間のエキストラが若干動いてるの笑った。