atsuki

猿の惑星のatsukiのレビュー・感想・評価

猿の惑星(1968年製作の映画)
4.4
猿が馬に乗り、銃を構え、人間を捕らえる。それどころか言葉を話し、宗教を教え、文明を築いているという衝撃。だってパンくんが志村けんを飼っているのと同じだから。

進化した猿が原始的に退化した人間を檻に入れるという逆転世界の面白さ。それが当時の社会、いや現代社会にまで風刺しているのも頷ける。そしてお馴染みではあるが、そんな人類だからこそ壮大にネタバレかましてくるのも一周回って清い。

テイラーとノバ、コーネリアスとジーラの恋模様の対比やルシアスの大人びた猿が最高に可愛い。またザイアスや議長を見ても分かるように結局人間が退化して、猿が進化しようが根本にある本質的な人間性というのは変わり得ないのだと思う。

裁判の時に「見ざる言わざる聞かざる」をやってたのには拍手。
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