ユースケ

ユージュアル・サスペクツのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

・初回の鑑賞ポイント
鑑賞前に本作の情報に触れないようにして気持ちよく騙されましょう。クリストファー・マッカリーの脚本、ブライアン・シンガーの演出、ガブリエル・バーン、ケヴィン・スペイシー、ベニチオ・デル・トロ、スティーヴン・ボールドウィン、ケヴィン・ポラックの容疑者チームをはじめとするカチッとハマったキャスティング、完璧なアンサンブルを楽しみましょう。

・二回目以降の鑑賞ポイント
綿密かつ大胆なミスリード演出を確認しましょう。ラストのどんでん返しよりも伝説のギャング=カイザー・ソゼについての事実と虚構の考察を楽しみましょう。

アガサ・クリスティの【アクロイド殺し】がベースという時点でネタバレの本作。
物語の語り手であるケヴィン・スペイシー演じる詐欺師のヴァーバル・キントが物語の黒幕のカイザー・ソゼだったという叙述トリックはズルいと思いましたが、左半身不随の芝居を解きながらスタイリッシュにタバコでキメるラストシーンにはシビれたので良しとしましょう。
伏線の回収よりもケレン味を優先したブライアン・シンガー監督の姿勢はさすがブライアン・デ・パルマニアです。

ちなみに、ヴァーバル・キントのヴァーバルは英語でおしゃべり、カイザー・ソゼのカイザーはドイツ語の皇帝、ソゼはトルコ語のおしゃべりから命名されたもの。実は名前の時点でネタバレだったのです。