これまたインディペンデント系の最重要作品。
良い作品です。
サスペクトの一人である、ヴァーヴァルがストーリーテラーとなりキートン、マクマナス、ホックニー、フェンスターの5人のサスペクツが絡む事件を回顧していく物語。
回想の時間軸の構成、繊細な配分は見事というしかありません。
ただですね…
私は決して賢くはありませんが、途中でカイザー・ソゼが誰か分かっちゃったんですね笑
私が分かったシーンは、5人がコバヤシという弁護士と初対面したシーンでした。
カイザー・ソゼが話中に分かってしまい、そのあと面白くなかったか?
いやいや、逆に分かった方が面白かったです。
分かっても、最後まで確信が持てないんですよね。
観終わって、頭の中で逆回転して観ると、所々カイザー・ソゼがこの人だというシーンがあります。
もっと早い段階で暗示しているところも。
あれ?この人だけこのシーンなかったよね…?とか。
カイザー・ソゼがカイザー・ソゼであるというのを、敢えて完璧に隠してないんじゃないのか?と後から考えるとそう思います。
しかし、今作はそれこそが魅力なんじゃないでしょうか。
カイザー・ソゼが左で銃を撃つのも、秀逸なネタです。
ラストカットに思わずニヤッとしてしまいます。