このレビューはネタバレを含みます
チャーリーワッツ氏追悼上映。
ジャンリュックゴダール監督、ローリングストーンズの映画を鑑賞。
悪魔を憐れむ歌のレコーディング風景と、政治や差別などにより悪魔と化した過激派集団のドキュメンタリータッチ映像が融合した、現実と虚構の狭間の区別がつかなくなるような異様な作品。
レコーディングの技術進歩で、重ね録りによって積み重ねられる「ワンプラスワン」と、各方面で歪みが生まれ、世界の分断や対立を描いた「ワンプラスワン」、イエスオアノーのゼロワンでは割り切れない要素への言及が感じられた。
ワンショット長回しプラス、ワンショット長回しからなる、退屈で過激な映画。
エンドロールの無音の時間に、映画を咀嚼するのも一興。
とは言え、完成版のフルコーラスを聴かせて欲しかった。