知らなければ、それはなかったことと同じなんだなと思った。
アメリカにも行ったことはなく、9.11もテレビの中でしか知らない。愛する人を理不尽に亡くしてしまったことも、リアルには感じられない。
だけど、この映画に出会えて、オスカーを演じる彼を見て、やり場のない悲しみに苛まれ続ける痛みというものを少しでも知ることができた。
Black という単語だけを頼りに、NY中を探し回るオスカー。
あれだけ集中してしまうのも、アスペルガーの特性なのだろうか。
もちろん、聡明なパパがたくさん教えてくれたことを信じていたのだろう。
繊細で感受性豊かで、自分の気持ちをコントロールできず、当たり散らす彼のことを、ママは全部わかってくれていて…
わからないことはわからない、答えのないことだってある。それが世界というものだからこそ、悩むのは子供も大人も同じだよね。
人の命ってなんなんだろうね
失くすということからは絶対に避けられない。
それに向き合い続けた彼はすごいね。