暑苦しい都心を離れ、休職中の父と息子が山荘で暮らす。2人ともどこか似ているおっとりさん。
結婚以前に「誰かと暮らす」ということの難しさをテーマにしたお話。
虫は出るし、汲み取り式トイレだし、ケータイの電波は届かない不便な場所。そんなところでわざわざ一緒に住んでくれる人、ましてや女性なんてなかなかいないだろう。
結婚目前にして2人の関係は上手くいかない。どちらかが妥協し寄り添うことが必要なのに…。
唯一電波が3本立つその場所は、この閉じた世界から外世界へアクセスできる神聖な場所。
家に入ることを拒み続ける近所のおばさんはひたすら我が道をゆくカッコいい人。
「他人の世界」を尊重し「自分の世界」は押し付けない。それが良好な距離の置き方なのか。
流れゆく時間がとても愛おしい。スローペース、エコライフ。なんだかいい気持ちになってしまった。たまにはこんな映画もいい…( ´ー`)♪