おーたむ

ショーシャンクの空にのおーたむのレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
4.6
良い良いと評判の「ショーシャンクの空に」を、ついに見てみました。
いやー、痛快爽快、そしてグッとくる、素晴らしいドラマ作品ですね。

やはり、ベストセラー作家さん原作の作品だけあって、お話の筋立てとか展開のさせ方とか、巧いし綺麗ですね。
主人公が刑務所の劣悪な環境でそれに耐え続ける序盤、自らの能力をもって周囲に認められていく中盤、無罪を証明する手立てを奪われる失意の終盤、と見せかけておいて、主人公の驚異的な意思の力が明らかになる最終盤、という流れは、起伏がありながらもスムーズです。
また、主人公アンディの造形は、本作を爽やかな感動作にしている要素の中でもとても大きいものだと思います。
基本的に、どんな場合でも強い忍耐力と愚直さをもって事を成し遂げるアンディですが、弱音や泣き言を一切吐かない彼を見てると、頑張れ、負けるな…って気になってくるんですよね。
彼のようなキャラクターだったから、爽快なクライマックスがことさら鮮烈なんだと思います。素晴らしい。

と言いつつ、私がこの作品で一番好きになったのはモーガン・フリーマンが演じたレッドなんですけどね。
端々まで魅力に溢れた、エンタメ・ドラマの傑作だと思います。
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