うえの

ショーシャンクの空にのうえののレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
4.2
妻とその愛人を殺したとされ、冤罪を主張するもショーシャンク刑務所に服役された銀行員のアンドリューデュフレーン。
囚人からのイジメ、腐敗し切った刑務所所員の面々に囲まれながらも、調達屋のレッドを始めとした仲間たちと持ち前の頭脳と希望を諦めない精神で生き抜いて行く姿を描いたヒューマンドラマ。

お恥ずかしながら2018年春、初見でございました。
90年代の感動する系の名作って観れば確実にいいと感じるんだろうけど洒落にならないレベルにシチュエーションがキツかったり、描写が重かったりするなどの謎の偏見と上映時間の長さになかなか手出せずにいた作品のうちの一本です。そう言った作品がまだまだたくさんありますが笑。

内容としてはよくある友情モノだが刑務所という閉塞的かつ不自由な環境も相まって、一つ一つの出来事がとても心に残り、感動するものになっている。
中心としてはアンディとレッドの2人の関係だが、ユニークな仲間たちや厳しいながらもアンディの銀行員としての能力の高さを悟り、一目置いている刑務所所員らとの交流も人間性の溢れる描写で描かれている。

また2時間超のヒューマンドラマを見せたのちに大どんでん返しと言わんばかりに脱獄を企てていたアンディの更なる有能さが露見し、もはや感心するほど有能な人物なんだなと思わせる笑。
ラスト20分くらいのテンポの良さ、伏線の回収、全てが解決する完璧なるハッピーエンドなどにより、正直観る前の暗い印象の映画から大いに希望に満ち溢れた作品だと感じるようになった。
ティムロビンスの眉間にしわ寄せながら、ふてくされたように口を尖らせる表情が好き笑。
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