サーフ

007/消されたライセンスのサーフのレビュー・感想・評価

007/消されたライセンス(1989年製作の映画)
4.0
映画「007」シリーズ第16作。ティモシー・ダルトンがジェームズ・ボンドを演じた2作目にして最後の作品。
個人的にこの「消されたライセンス」、ロジャー・ムーアの「私を愛したスパイ」、ダニエル・クレイグの「スペクター」と並んでベスト3に入る位面白かった作品!

ジェームズ・ボンドは友人のフェリックスと共に麻薬王サンチェスを捕まえる事に成功する。
だがサンチェスは内通者の手引きにより脱走。フェリックスも捕らえられ半死半生の身となってしまう。
ボンドはフェリックスの仇を討つ為に007の役職を投げ打って単騎敵陣に乗り込んでいく…というのが大まかなストーリー。

今作は「ボンドの復讐」が大きなテーマとなっていてこれまでの作品の「世界の都市がミサイルで火の海の危機」みたいな壮大なストーリーと比べると話のスケール自体は小さい。
ただ仲間の仇を討つ為に奔走するボンドはどの作品よりも人間味あふれてて非常に魅力的に映る。

終盤にかけてはこれまでの007作品同様に危険と隣り合わせなスタント、大掛かりで迫力満点の爆破シーンとしっかり楽しさせてくれる。後、割とゴア描写強め。
ラストの敵との戦いの決着の付け方、凄く好き。劇中さり気なく登場したアイテムを使い、しかも主たるストーリーにしっかり沿ってて綺麗なオチ。

ティモシー・ダルトンは結局「リビング・デイライツ」と「消されたライセンス」の2本しかやらなかったけど、2本通して鑑賞すると、この2作品で「ジェームズ・ボンド」としてやりたい事はやり切ったのかなとも思える。「リビング・デイライツ」では凄腕スパイの「007」を「消されたライセンス」では1人の人間ジェームズ・ボンドを演じ切っているように思えた。

今作、若かりし頃のベニチオ・デル・トロ出てるけど、ビックリするぐらい色気に溢れている。見た目はダークサイドに落ちたティモシー・シャラメみたいだけど。
サーフ

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