たくみ

海の上のピアニストのたくみのレビュー・感想・評価

海の上のピアニスト(1998年製作の映画)
5.0
午前十時の映画祭で鑑賞。ジュゼッペ・トルナトーレ監督と言えば何と言っても代表作は「ニュー・シネマ・パラダイス」なわけですが、個人的には本作の方が好きだったりします。

客船の中で生まれ、生後まもなく捨てられた赤ん坊。彼は船員達に1900(ナインティーン・ハンドレッド)と名付けられ、船の上で育っていく。やがて客船の専属ピアニストになり、生まれてから一度も船から降りる事なく海の上で過ごすのだが…ってお話し。

史実を元にしたフィクションって事らしく、どこからどこまでが史実なのか知りませんが、多分登場する客船が実在したとかその辺なのかな。

1900を演じたのはティム・ロス。彼の演奏仲間で親友のマックス役にプルイット・テイラー・ヴィンスと言う布陣。1900とマックスが出会うプーさんのハニーハントみたいなシーン(観た人には解ってもらえるはず)はリアリティはないけど非常にファンタジックでうっとりしてしまいます。

そしてティム・ロスのピアノ演奏シーンは実際に弾いているわけではなさそうですが、大迫力で彼の演技力と撮影技術の素晴らしさが際立つ仕上がり。

とにかく映像も音楽も全てが素晴らしい夢の様な作品でした。また何年か経ったら観たくなるんだろうなって思える作品です。
たくみ

たくみ