本作品のサウンドトラックを担当したエンニオ・モリコーネ氏の死去を受けて、追悼上映を観賞してきた。
船の上で生まれ、天才船上ピアニストとして活躍する主人公1900の生涯を描くこの作品は音楽の美しさをベースにしながら「人間讃歌」を主題にしている。
外の世界を全く知らないという彼の気持ちは我々には分かる由もないが、一見華やかに見えた彼もどこか悲哀さを帯びた閉塞感を感じずにはいられなかったのだろう。
3時間程ある完全版というだけあってかなりボリュームはあったが、テンポのいいストーリーと見事な音楽も相まって集中して観ることができた。
このような隠れた名作に出会わせてくれた吉祥寺アップリンクに感謝したい