ユースケ

ボーン・レガシーのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

ボーン・レガシー(2012年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

トレッドストーン計画&ブラックプライアー計画によって作り出された人間兵器1号ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)とカムアウト計画によって作り出された人間兵器2号アーロン・クロス(ジェレミー・レナー)に裏切られた悪の秘密結社CIAは、ラークス計画よって作り出された最強の人間兵器3号ことハンゾー(ルイ・オザワ)を起動し、人間兵器狩りを開始するのであった…この脚本を書いた奴は完全に厨二病です。

監督のポール・グリーングラスに続いて主演のマット・デイモンも降板。ジェイソン・ボーン三部作の脚本を書き上げたトニー・ギルロイが監督・脚本を務め、狙撃手俳優ジェレミー・レナーが主演を務めたボーン・シリーズ第4弾は、前作の裏側を描いた前作ありきの一本。

建物の外壁を駆け上がって建物の内部に侵入し、暗殺者の頭上に回り込んで射撃するシーンをワンカットで見せたり、消火器を武器に改造したり、足音を頼りに目をつぶって射撃したり、肩幅しかない狭い壁の間に滑り落ちて格闘したり、手すりをバイクで滑り降りたり、ジェイソン・ボーンを思わせる筋肉だけではなく頭脳もを使ったリアルでスタイリッシュなアクションをやり切ったジェレミー・レナーは素晴らしい。

しかし、最強の人間兵器3号ことハンゾーがとにかくポンコツ。期待していた人間兵器同士のステゴロを見せられないままバイクの運転中にレイチェル・ワイズに蹴られてあっけなく退場。お話になりません。

更に、【ボーン】シリーズ三部作を見事に締めくくった前作がエドワード・ノートンの裏工作によって台無しってのはいただけません。水中から浮上するシーンでオープニングとか、Mobyの【Extreme Ways】でエンディングとか、【ボーン】シリーズのアリバイ作りはいいから、しっかり話を繋げて欲しかったです。

ちなみに、ミサイルをぶち込まれて山小屋もろとも木っ端微塵に吹っ飛ぶイケメン工作員#3はオスカー・アイザックなのでお見逃しなく。マット・デイモンとジェレミー・レナーが共演する日を私はこれからも待ち続けます。