改名した三島こねこ

コンドルの改名した三島こねこのレビュー・感想・評価

コンドル(1939年製作の映画)
3.7
<概説>

郵便配達業は過酷である。
悪天候であれば墜落の危険がつきまとい、月に一人は死人が出るような最悪の労働環境。そんな中にあってもフライトをやめない男は、一体何に突き動かされているのか。

<感想>

やはり歴史的監督は一作見ただけで語ってはならない。

これまでなかなか面白いと感じられなかったハワード・ホークス映画も、ここに来て素晴らしい作品に巡り合いました。

一応作品主眼としてはそれこそ『赤い河』のようなブロマンスとラブロマンスの折衷。ブロマンスが先行しつつもそこに一輪の薔薇を添えるような、肝の座った女性像がたまらない。

加えて物語セットが古典においてあまり外れない航空機。

これでつまらないわけありません。当然のように好き。

西部劇ジャンルのように現代人を選ぶでもなく、マシンガントークをまくしたてるでもなく、万人ウケするハワード・ホークス作品ならばまずはこの作品でしょう。