ryota

セント・オブ・ウーマン/夢の香りのryotaのレビュー・感想・評価

4.5
アマゾンアマゾン言い過ぎて、「いいね」が付かなくなってきたので、そろそろちゃんとしたレヴューをしてみます(汗)

主演アル・パチーノ。大好きな俳優です。ゴッドファーザー、スカーフェイス等のギャング物の傑作もありますが、こーいうベタだけど人情味溢れる役も好き。この作品で唯一のアカデミー主演男優賞を受賞しています。内容はアカデミー会員が好きそうな所謂ヒューマンドラマです。

まず驚くのは眼の動き。盲目の退役軍人役なんですが、瞳の動きをみるだけで盲目だと言うことが分かるくらい、眼球を固定させて演技しています。これやってみると意外に難しい。しかも演技しながらですから。これが受賞のメイン理由ではないと思うけど、大きなポイントになったのは間違いないはず。

印象的なシーンはいくつかありますが、まずはタンゴのシーン。タンゴ踊れるってカッコいいんですよ!ヒップホップの様なダンサーもいいけど、大人の男はタンゴとかサルサを踊れるようになりたいもんです。これが切っ掛けではないものの、今ではピアソラを筆頭にタンゴの名盤をいくつか愛聴するようになりました。そーいやこのサントラも買っとこうかしら?

自殺を食い止めるシーンも鬼気迫る演技で迫力満点。関係変化の1番の転機ですが、本音でぶつかり合わないとなかなか分かり合えませんよね。相手役のクリス・オドネルも良かった。

そして最後の大演説。アル・パチーノはこれが上手い!声の大きさ、抑揚、タイミング、身振り手振りと、演説はかくあるべしという感じで煽られること!エニイ・ギブン・サンデーなんかもこんなシーンがあるが、政治家にでもなったら一発当選しちゃうんじゃないかと思う存在感ぶりですよ。このシーンだけでもこの映画観る価値はあると思う。

ちゃんと「いいね」もらえるように色々調べましたが、これ原作あったんですね?機会あれば観てみたい。
ryota

ryota